自由同和会中央本部
令和元年幹部研修会及び定期中央省庁要請行動
自由同和会中央本部では、令和元年11月19日(火)、毎年実施している幹部研修会及び定期中央省庁要請行動をおこない、各府県本部をはじめ京都府本部からも8名が参加しました。
午前11時、国土交通省・厚生労働省・文部科学省・法務省の4省へ各班に分かれ、要請行動をおこない、午後2時からは「自由民主党」本部において、幹部研修会を開催しました。
開会の辞 上田藤兵衞会長
自由同和会中央本部 副部長(京都府本部 会長)

みなさん、令和元年のこの年は、「ベルリンの壁」が崩壊しまして、東西冷戦が終決して、30年を迎えました。
そして、日本ばかりか世界は、この理念を共有し、一つになるのではないかと、こんな期待感をもって基本的な日本の戦後政策として「自由と民主主義、法の支配」を高め、そして、守り抜く決意のもとに人権政策を求めて、今日も私たちの「自由同和会」は同和問題をはじめとするあらゆる差別の解消を求めて、たゆまぬ努力をしておりますが、どうでしょうか、みなさん…!
私たちの国、日本は近隣諸国をはじめ世界は大きく流動化しておりますがそんな中にあっても民主主義を、より発展させるとともに、守りぬく…!
そして、尊重することを、確認するそんな本日の研修大会にしようではありませんか…!
本日は、この度党本部に設置されました「女性政策推進室」初代室長であられる稲田朋美幹事長代弁が自民党を代表してご参加いただけました。
ありがとうございます。これをもって開催の宣言と致します。
来賓祝辞
自由民主党 稲田朋美 幹事長代行

皆様、こんにちは。
本日は「自由同和会令和元年度幹部研修会」が、このように盛大に開催されております事を心よりお喜び申し上げます。
また、皆様方には、日頃より同和問題をはじめあらゆる人権問題の解決に向けてご尽力を頂き敬意を表します。
また、日頃から川上会長、上田副会長をはじめ皆様方には、自由民主党に対するご支援、ご理解を頂いている事に深く感謝申し上げます。
同和問題、皆様方の長年のご尽力のおかげで、差別や格差が大きく改善し、解決の過程にあるという風に思います。
平成28年に成立致しました「部落差別の解消の推進に関する法律」ですが、当時、私が政調会長で、そして二階幹事長が総務会長としてリーダーシップを発揮頂き、また今日お見えの門博文先生や皆様方の熱意でもって、この「部落差別解消の推進に関する法律」が成立をした訳ですが、早期完全解決に繋げて参りたいとこのように思っております。
先程、上田副会長からお話頂きましたように、自民党で初めとなる、女性のための部屋、女性国会議員、地方議員、そして党員のためになる部屋を確保することができ、私も初代室長として、しっかり自民党こそが保守である自民党こそが多様性を実現する事が出来ることを、自分自身に対して謙虚に他者の生き方についても、しっかりと受け止めていく、そういう社会を作って参りたいと思っております。
私達、自民党は先人から受け継いだ、平和と繁栄を守り、あらゆる差別がなく、老若男女、そして障害がある、ない、そして言われなき差別、これと戦ってしっかりと人権を守っていき、すべての人が自由に、生き生きと、そして幸福に暮らせる、そういう社会を作っていく、そういう決意でございます。
その為にも、憲法の議論もしっかりと進めて参りたいと思いますので、皆様方のご協力を頂きながら、党として差別のない社会の実現に向けて、そして人権が守られた、すべての人が幸福になる、そういう社会を目指して頑張って参りますので、どうぞこれからもよろしくお願い申し上げます。本日は誠におめでとうございます。

定期中央省庁要請行動では、責任者として、上田藤兵衞会長(国土交通省)、德永一幸副会長(厚生労働省)、森山浩司副会長(国土交通省)、岡田一孝副会長(文部科学省)、浅田幾美副会長(法務省)に参加しました。
国土交通省では、上田会長が挨拶を述べられ、住環境整備室・宿本尚吾室長へ要望書を手渡し各項目について説明を頂きました。
特に、同和向け公営・改良住宅については、応能応益の家賃制度を実施する地方公共団体への指導、家賃の滞納をなくす取り組み、若年層が転出し、急激な高齢化が進む現状を踏まえ、一般に開放して公募制の導入、若年層を取り込むための施策、払い下げが積極的に促進されるよう地方公共団体への指導、「障害者差別解消法」を踏まえた、バリアフリーの促進、障害者や高齢者と共生できるノーマライゼイションを要望しました。
幹部研修会では、上田会長が開会の挨拶を述べられ、続いて、自由民主党を代表し、稲田朋美幹事長代行、国土交通省大臣政務官・門博文衆議院議員らから激励の祝辞を頂きました。
シンポジウムでは、これまでの研修会や大会で、学校の歴史の教科書について学習してきましたが、現在は「士農工商」さらに、その下に「えた」「ひにん」ではなく、武士と百姓・町人、えた・ひにんに改訂されています。
今回は、近世政治起源説、エタ村の起源、明治4年のいわゆる「解放令」以降も、現在まで差別が続いている理由や要因を探求する研修会を開催しました。

シンポジウム
・テーマ:
「いわゆる『解放令』以降も部落差別が続いている要因は何か」
~江戸時代、明治時代、大正時代、昭和時代の戦前と戦後、同和対策
関連法後から現在までの差別意識の変遷について~のテーマで、
・パネリスト:
関西大学名誉教授 石元 清英
京都産業大学文化学部教授 灘本 昌久
・コーディネーター
自由同和会中央本部事務局長 平河 秀樹
